紙の書籍を一瞬で電子化する画期的な技術登場

紙の書籍を一瞬で電子かする画期的な技術登場

iPhoneなどのスマートフォンやiPodの人気で、書籍をデータ化して持ち歩くことの需要が急増しています。

 

先日NHKのBizスポというニュース番組を観ていましたら、紙の書籍をスキャンして電子化する凄い技術が紹介されていました。

 

書籍を電子化するには、通常では、紙の本をばらして、1枚1枚デジタルスキャナーに載せて、スイッチを押し、データを読み取る方法をとっています。これは、非常に手間のかかる作業です。それを今回、紹介されていた技術では一瞬で一冊の本を読みとってしまう画期的な技術です。

 

東京大学工学部、石川正俊教授のグループが研究しているもので、読み取り機械の上で本をパラパラとめくるとそれを瞬時に画像に取り込みます。250ページの本が90秒でデータ化が可能ということです。

 

石川教授のグループでは、高速カメラによる画像処理技術の研究をされていて、バッティングマシンの研究から、時速100キロのボールを正確に打ち返すという技術を開発していました。

 

その技術のなかには、高速のボールをとらえる高感度のカメラがあり、1000分の1秒刻みでの高速撮影が可能ということです。そして、とらえた画像を瞬時に処理する画像処理システムです。画像を処理してバッティングマシーンに指令を送り、ボールを打ち返すという技術です。

 

この技術を高速複写機に応用したというわけです。この高速複写機では、パラパラめくっている本の上から、画像をとらえることと、赤外線レーザーを本にあてて補正用のラインを映し出し、そのゆがみも読み取って、書籍をパラパラとめくっている歪んだ画像を補正して、平らで真っ直ぐな画像にしています。

 

書籍の画像が作成さえ出来れば、それをコンピュータ処理で文字データにも出来るでしょうし、画像のままでも人間は読むことができます。

 

ニュースでいわれていたことでは、日本の国立国会図書館では、所蔵の2300万点の資料を電子化する作業をしているそうですが、従来の一枚一枚電子化するという方法では、電子化するのに40年かかるという計算だそうです。

 

ところが、今回の技術を使うと、わずか1年で可能であるというから凄いですね。しかし、カメラに合わせて多少、上手に本をめくらなければいけないとうことだそうですので、現在は、カメラにあわせた自動本めくり機械を開発中ということだそうです。

 

ニュースでやっていた実際の映像を見た限りでは、ほんとうにパラパラと1冊の本をめくり、その場で、横のモニターには、次々と補正されたページ画像が映し出され、そのスピードには驚きました。

 

こんな画期的な技術が、開発されたなのであれば、これからは電子書籍のデータも、過去の紙で出版されたものが、どんどん、電子化されて加わり、人類の遺産が電子データとして手に入る世界になってくるのではないかと思われます。

 

これからの電子書籍の世界が楽しみです。

 

(20100831 コーエン)