養成研修の概要

養成研修の概要

 

1級から3級までのホームヘルパー養成研修は、いずれもその規定に従って実施されています。

 

それぞれのカリキュラムに沿って、必要な課程を経て修了する事で、ホームヘルパーとしての能力を身に付けていきます。

 

 

ホームヘルパーの養成研修は、たとえば国が学校を作ってそこで講習を受けさせる、あるいは単独の企業が講習を通じているというわけではありません。

 

国に認められた各機関がそれぞれに養成研修を通じてあり、そこには少なからず差異が生まれています。

 

基本的に、カリキュラムの内容自体には差はありませんが、それ以外の面では機関ごとに多かれ少なかれ違いが出ており、それぞれにメリット、デメリットがあるのです。

 

 

ホームヘルパーの養成研修を通じている機関は、凄まじく二つに分けられます。

 

グループは公、もう1つは民間機関です。

 

公は行政機関とも言われており、主に自治体、福祉公社、社会福祉協議会といった団体にあたります。

 

一方、民間機関というのは、ホームヘルパーの人材派遣を通じている会社などになります。

 

 

養成研修を受ける場合、2級ならば130時間、1級ならば230時間の時間拘束があります。

 

向かう日数が相当なものになる為、あまり家から遠く離れている場所で研修を受けると、受講料以外にも費用が相当かかってしまいます。

 

講習の開催場所に行く際、公的な足を利用したり、車に乗って行く事になれば、車代やガソリン代がかさみます。

 

こうした面も考えて、どの機関で研修を受けるかという事を決める必要があるでしょう。

 

 

 

公的機関主催の養成研修

公的な機関や行政機関ホームヘルパーの養成研修を受ける場合には、費用面で非常に大きなメリットがあります。

 

これらの機関でホームヘルパーの養成研修を受けると、受講費用は格安となります。

 

受講料に関しては、無料が基本と言っても良いくらいです。

 

当然、実際には教科書類の購入が実費として必要なので、すべてが無料となるわけではありませんが、民間機関と比較するとかなり費用を安く抑えられます。

 

 

しかし、その一方で受講においての条件面がつらいという点もあります。

 

初めて、基本的には通信制ではなく通学制となるので、講習会場に自ら行く必要がある為、場合によっては料金が嵩むケースもあります。

 

一段と、講義も実技も予め日時が決定しているので、その時間に合わせた受講スケジュールを組まなくてはなりません。

 

講習は平日に受け取れる事もあり、また補講も基本的にはない為、仕事をしながら研修を受ける場合は何かと酷い面も出てきます。

 

 

そうして、公で研修を受ける場合には、その主催団体のある地元に住んでいるのが条件となる事も多々あります。

 

従って、他県から向かうことはできません。

 

これに関しては、費用の問題と重複する点もあります。

 

他の県にある機関まで毎週受講に通うとなると相当な料金となってしまいます。

 

 

また、機関によってはそこで養成研修を受けた場合、修了後はその機関でホームヘルパーとしてはたらく事が義務付けられるケースもあります。

 

この場合、受講を決めた時点で動く場所を選ぶ権利がなくなるので注意が必要です。

 

 

 

民間主催の養成研修

民間主催のホームヘルパー養成研修が受け取れる機関は、主に介護サービス事業者、あるいは専門学校などになります。

 

公共と違い、基本的に通信教育のシステムを採用している点が特徴です。

 

そうしてこれが、民間機関ならではの大きなメリットと言えます。

 

 

通信教育であれば、家で研修を受ける事ができます。

 

その為、仕事を所持していて平日は時間が作れない人も、しっかりと研修を受ける事が可能です。

 

実技は当然ながら通信研修ではできませんが、これも配慮がなされてあり、土日に受け取れる事がほとんどです。

 

スケジュール的にも余裕があり、仕事を持ちながらホームヘルパーの研修を受けたいという人には向いているでしょう。

 

 

また、民間の養成研修の場合、修了後に本当にここではたらくという制約があるケースはほとんどありません。

 

従って、講習を修了すれば自分でスキな就職場所を選ぶ事ができます。

 

これも大きなメリットといえます。

 

 

その一方で、公共主催の養成研修よりも受講費用がかかります。

 

受講料が無料という公共と違い、民間機関の場合は受講料とテキスト代の両方が必要になります。

 

費用はまちまちですが、トータルで10万円以上かかるところが多いようです。

 

公共では受けられない補講も民間機関では受けられますが、別に料金が必要になる事があるようですので、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

 

 

お金が要るというデメリットはありますが、それ以外のメリットが多いのが民間機関での研修です。

 

現在の環境を踏まえた上で、どの機関でホームヘルパーの研修を受けるかを決めると良いでしょう。

 

 

 

教育訓練給付

ホームヘルパーの仕事をして出向く場合、ともかく民間の機関を利用するのか、あるいはパブリックを選ぶのか、どういった形で研修を受けるかという事が重要となってきます。

 

それを決める為には、ひと度自分が如何なる環境にあって、将来どうしたいのかという事を予め検討しておかなくてはならないでしょう。

 

 

研修後にすぐに働きたいという人は、公的機関の研修を利用すると良いでしょう。

 

パブリックで講習を受けた場合、修了後はありのままその機関ではたらく事になる可能性が高いので、仕事場を考える手間も省けます。

 

 

一方、仕事を所持していたり、家庭があり、育児を通じていたりする人は、日中どうにも時間が取れません。

 

この場合は、民間機関の養成研修を受けるのがイイでしょう。

 

時間的融通がきかない場合には、公的機関のホームヘルパー研修では受講時間の確保がむずかしい可能性が良い為です。

 

 

但し、民間機関の研修を受ける場合には、安くても7〜8万、高いと10万以上の研修費用が必要です。

 

このお金を捻出できなければ、パブリックを選択せざるを得なくなります。

 

費用を捻出できたとしても、その後の生活に支障が出る恐れがある、但し公的機関の研修を受けるには時間が取れないとなると、八方塞がりになります。

 

そこで利用したいのが、「教育訓練給付」と呼ばれる給付金制度です。

 

 

教育訓練給付は、厚生労働省が認定している講座を修了する事、雇用保険の被保険者期間が3年以上である事、離職期間が1年以内である事、本人確認のライセンスを所持している事といった条件を満たせば、研修修了後に受講費用の2割が還付わたるという制度です。

 

 

ホームヘルパーになりたい人は、こういった制度も踏まえた上で慎重に研修を受ける機関を選びましょう。